スマホやタブレットに夢中で子供とのコミュニケーションが減ってませんか?
子どもたちのメティアとの付き合い方については、様々なところで目にしますが、親はかなり気にしなくてはならない悩みの一つ。
とはいえ、メディア無しではもう正直毎日大変・・・という方は我が家だけでは無いはず。
実際のところ、「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」を企画・運営するアクトインディ株式会社が行った、いこーよユーザーを対象に行った調査をもとに「子どものインターネットやSNSの利用率、利用内容についてのアンケート結果」によると、18歳以下の子ども全体では65%の家庭で子どもがインターネットやSNSを閲覧しており、そのうち「YouTube」の利用が83%と圧倒的に多かったそうです。(参照:「子どものインターネット利用率はどのくらい?利用内容も聞いたアンケート結果を紹介!」|「未来へいこーよ」https://future.iko-yo.net/tips/26693/)
ただ、メディアをどう使うかで、ネガティブな面をポジティブに変えていくことは、不可能では無いはず
この記事では、我が家が実践した、メディアを使って子どもの興味を発見し、子ども自身が興味のあることを自発的に調べたり勉強するようになった方法を書いていきます。
キーポイント:メディアを興味を発見する道具としてみなす
今の時代、YOUTUBEやNETFLIXなど子どもたちが大好きなメディアがたくさんあります。
決まった時間でなくても、いつでもどこでも好きな番組を楽しめるのは素晴らしいことですが、ついつい制限なしに見過ぎてしまうこともありますよね。
もちろん、視聴時間や内容を制限することは重要ですが、これらのメディアを子どもたちの興味を見つけるヒントがたくさん隠れています。
たとえば、好きな番組やユーチューバーを見つけて、どんなことにハマっているのか、何が具体的に楽しいのか探っていくと、案外大人から見ても「お!」と関心するような点に興味を持っていることも。
子どもたちは生まれたときから好奇心旺盛。
ただ画面を見ているだけではなく、きっと「何かを学びたい」、「新しいことを楽しみたい」と思っているんです。今まで知らなかった遊び方や、キャラクターなど、YOUTUBEを始めメディアには様々な情報が溢れています。特にKids Youtubeには最近絵の書き方とか、お料理の仕方とかノウハウ系も多くあるように思います。
もちろん何を見せるのかも大事ですが、子どもが自分で選んだものが何なのかを親が把握することがとても大事。「道具」としてメディアを使うことを念頭に進めていきます。
ステップ1:大人も一緒に楽しんで観る
子どもの興味を見つけるには・・・まずは大人も一緒に、横に座って内容を観ることです。
子どもたちは親の興味を引きたがります。
親が「わっ、これ面白いね!」とか「へー、どんなの見てるの?」とか、「ママやパパも、これ大好きだよ」という反応で一緒に見てみましょう。
親がポジティブな反応を示すと、子どもは自分の好きなものを肯定された気持ちになり、とっても嬉しくなります。そうすると、どんなところが楽しいのかや、何が好きなのかをたくさん話してくれるようになります。
ちなみに我が家のケースでは、たまたまKids Youtubeで出てきたNumber Blocksに私が反応して一緒に見たことがきっかけでした。前編英語でしたが、言語は構わず、かわいいキャラクターがいて、かつ数字という万国共通の知ってる記号が出てきて、目で見ても「1+1=2」がわかる番組です。
「お、すごいねー!英語で数えられるの?」と聞くと、「うん、できるよ」とどんどん視聴をし始めて、どんどん数字と英語に興味を持ち始め、小学生に上る前に100を超える数字を英語で言えるようになり、「One plus one equals two!」と英語で算数を覚え始めました。
もともと算数もしていなかったし、英語もほとんどしていませんでしたが、親の肯定が子どものやる気スイッチを押した瞬間だったようです。
子供がキラキラした目で話し始めたら、次のステップ。どんどん質問して、子供の興味を深く探っていきましょう!
ステップ2:子どもとの会話の中から興味の芽を育てる
子どもとのコミュニケーションにもなるし、子どもがどこまで理解してるかを把握することもできるので、内容についてどんどん質問していきます。
たとえば・・・
・ストーリーの内容:誰が主人公で、どんな目的があるのか?何をしようとしているのか?
・キャラクターの特徴:髪型や洋服の色、喋り方の特徴など
・自分がどう思ったか?キャラクターの立場になったらどうか?
などなど、大好きな内容であったらどんどん応えが返ってくるのですが、そうでもないと途中で違う番組を探し始めることも。
また、別の方法で魅せたい内容に興味を持たせることは可能です。
例えば、我が家のNumebr Blocksのエピソードのように、親が興味を持つことで同調して興味を持ってくれることがあります。
なので、子どもが自分で見ている動画だけでなく、親が見せたい動画を一緒に見て楽しむという方法も一つ。その中で子どもとの会話が生まれてくるなら、子どもも興味を持ったということでしょう。
ステップ3:興味ありそうな要素から、自分で調べられるアイテムを渡す
見ている番組や内容によって違いますが、ステップ2まで進むと、子どもがどの程度まで理解できているのかを把握することができます。
例えば、ポケモンの場合、タイプ(水とか土とか)の理解があれば、自然の要素に興味を持てる可能性大。ドラえもんの場合は、かなり範囲が広いですが、「地球」とか「歴史」とかのテーマが多いので、天文学や歴史研究の要素に興味を持てる可能性大です。
One Pieceもドラえもん同様、かなり色々な要素が入っていますが、社会問題とか地理につなげることができます。
また、YOUTUBEでもユーチューバーのゲーム実況動画を観る子どもが多いですが、例えばマイクラがテーマだったら、出てくるアイテム自体が鉱石だったりするので地学の要素があります。
そこまで来たら、自分でもっとその要素を調べられる図鑑や年表などを用意してあげると、どんどん自発的に頭に入れていくようになります。
まとめ
最近は子どもの非認知能力を育てる情報が山のようにありますが、意欲や自主性、自尊心なんかもどんどん伸ばすきっかけにしてあげることができると、実践を通して感じています。
何よりも大事なのは、メディアと触れる際に親が興味関心を持って子どもとコミュニケーションを取ること。これは、ただ見せているだけと全く違うので、親の意識も必要になってきます。
もちろん、少し静かにしてほしいから、とか本当にいろんな理由でメディアを許してしまう場面は子育てをしていれば日常茶飯事ですが、そのうちのほんの少しの時間でいいので子どもに目を向けるだけで、意識はどんどん変わってきます。
子どもとメディアの関係性で悪影響の研究結果をよく耳にしながら観せてしまっている自分に罪悪感を抱えてしまう人もあるかと思いますが、少しでもそのストレスからの開放の糸口になればと思います。