都会のマンション暮らしは、「音」へのストレスが多い
東京ではマンション暮らしでした。
だんだん成長する息子が、ジャンプしたり、ダンスしたり、大声出したり、おもちゃを床に落としたり・・・。その都度、下の人に聞こえていないか?とハラハラしていたのを覚えています。
もともと防音への工夫もされているマンションでしたが、専門家の方曰く、「音は振動でものを伝うものだから、まったく聞こえないものではない」という言葉が自分の中でひっかかり、ずっと気にしていました。
なので、リビングなどには必ず防音効果のあるマットをひいていましたが、幼児はそんなのお構いなしにいろんな音を発生させます。
追い打ちをかけるように、マンションの掲示板に「騒音に関するお願い」という張り紙が出されていることに気づきました。
我が家ではなかったものの、同じマンション内の家庭同士で子どもの騒音をめぐるトラブルがあった模様。
「お子様の騒音にはお気をつけください」の一文が、グサッと刺さりました。
それからというものの、ジャンプする度に「ジャンプしちゃダメ!」、おもちゃを落とすたびに「落とさないで!」、子ども特有の奇声を上げるたびに「うるさいからやめて!」と、怒ってばかり・・・。
今思えばストレスの塊でした。
なぜ?いなかへ移住したら子どもの「音」が気にならなくなった!
お隣までの距離が遠い
安曇野エリアは広い盆地で、ほとんどの家庭が一戸建てに住んでいます。
もちろん都市部にはマンションもあり、村や町にもアパートがありますが、大多数は一戸建てに住んでいて、大体が駐車場・庭・畑がセットになっている場合も多く、家自体がお隣ととても離れています。
この点は都会のマンション暮らしと大きく違い、家の中で子どもたちが大声で遊んでいても、ほとんどお隣に聞こえることはありません。
なので、騒音問題が起こりやすい早朝・夜にまったくと言っていいほどお隣が気にならず、「音」へのストレスの大半がこの住宅環境で無くなったといっても過言ではないです。
そのため、まず子どもへ「うるさい!静かにして!!」と怒ることがなくなりました。
子どもに対して、ご近所が寛容
引っ越した当時に、ご近所へ挨拶に伺いました。
もちろん子どもへの騒音が気になっていた当初であり、東京に住んでいたころは「騒音問題で保育園が無くなる」なんてニュースをよく耳にしていたので、「子どもがうるさくすると思いますが、どうぞよろしくお願いします。」と念を入れてご挨拶しました。
が、ほとんどのご家庭が笑顔で
「子どもの声なんて久しく聞いていないから、うれしいよ」
「子どもが騒ぐのは当たり前。たくさん外で遊んでね」
と、私たちのハラハラしていた気持ちをすっかり溶かす返答をしてくれました。
とてもフレンドリーなご近所に恵まれ、子どもたちは大声で「こんにちは!」とあいさつをし、庭で大声を出しながらはしゃぎまわる毎日になりました。
同時に、危ないことや、やってほしくないことなどがあった時、ちゃんと子どもに教えてくれるという対応もありがたく感じます。
ご近所に恵まれたことが、何よりでした。
騒音でなはなく、いろんな鳥の声が聞こえる
引っ越した翌日、初めての朝起きたのは「カッコウ」のなく声。
外で、「カッコウ」「カッコウ」とずっと鳴いていました。
季節に合わせて、ヤマキジ、ウグイスなどたくさん鳴いていて、スズメはたくさんいます。
「都内での生活では、確かカラスの鳴き声しか聞いてなかったな・・・」とその時ふと感じ、ちょっとした鳥の鳴き声でも癒しを感じました。
まとめ
いなかであっても、もちろんいろんなパターンがあるかと思いますが、人が密集して生活している都会の「音」に対するストレスは相当なものだったと感じます。
結果、子育てに余裕が持てなくなり、いつも怒ってばっかり・・・なんてこと、結構多いかと思います。
休暇で地方にレジャーに出て、自然と癒される要素を、生活に取り入れることができる。それがいなかへの移住かもしれません。